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パーキンソン病『筋肉をほぐせば筋固縮(筋肉のこわばり)の進行は遅らせる』(1)

パーキンソン病『筋肉をほぐせば筋固縮(筋肉のこわばり)の進行は遅らせる』(1)

 筋をゆるめてリハビリで動かしたり歩くことやパーキンソン体操を行うことで、体の痛みや硬さは改善できる。

 数少ないがパーキンソン病の人を触ってほぐして感じたことは、パーキンソン病の進行と、筋肉を動かさないことによる筋固縮の進行とどちらの方が早いのかという疑問です。
 私には筋固縮の進行の方が早いように感じます。そのため、筋肉をほぐして柔らかくしておく事はとても大切です。

 私のところを訪れるパーキンソン病の方々は腰が痛いとか、夜中に寝返りを打つときに脚が攣って痛い等の痛みに耐えかねて来られる方が多いのです。
 これはパーキンソン病の特徴の一つである筋固縮(筋肉のこわばり)によって起きたものですし、トリガーポイント化したものです。筋肉をほぐすことでこれらの痛みはかなり改善されます(人によっては気にならないぐらいに)。

 また、下肢の筋肉をほぐすことで歩きも以前よりも随分と楽に歩けると言われます。『突進現象』も少なくなるようです。

 筋固縮(筋肉のこわばり)は、筋肉を動かさないことによって硬くなり、そのことによってますます動きが悪くなると言う悪循環にはまります。そして、硬くなった筋肉を自他動的に普通の速さで動かすと伸張反射を起こし抵抗が生じ動きを止め様とします。しかし極めてゆっくりと動かすと抵抗無く動きます。

 この動きの抵抗感は、筋肉の硬さに比例しているように感じます。極めて硬くなった筋肉は、少しの刺激に対しても引き攣りを起こすことが多く、伸ばそうとしたときの抵抗感は当然のことかもしれません。

 ここに、パーキンソン病の人のリハビリのヒントがありそうです。

●動かせないのと、動かし難い、では天と地との差がある。

どんなに成っても「動かせる内は動かす」のが身体の機能を保つ最善の方法です。身体は使わないでいると骨も筋肉も関節も簡単に衰えてもろく硬くなり動かなくなります。ストレッチと軽い筋トレをして筋肉の柔軟性と強さを保たせたいものです。

パーキンソン病に限らず、身体は衰えてくると丸くなって来るものです。
日本人はのこぎりの使い方に見られるように屈筋を使って仕事をすることが多いのでどうしても伸筋の方が衰えやすいようです。その結果、体は丸くなります。そこで、伸筋を意識してリハビリを行うといいように思えます。

● 脳への血流を増やせ

安保徹博士の著書『パーキンソン病を治す本』(マキノ出版)に次のように書かれています。
「パーキンソン病は、自律神経の乱れに起因する脳の血流障害が原因の病気であり、自律神経のバランスを整えて血流を改善させれば、現代医学では不可能とされている進行を食い止めること出来るのです。
 
 細胞は血流によって酸素や栄養素を得ています。脳の血流が抑制されて血液が少なくなると、脳の神経細胞は酸素不足、栄養不足に陥り、活力を失っていきます。すると神経間の伝達物質の分泌力が衰え、やがて細胞自身も死んでいく。これがパーキンソン病の原因なのです。」と述べています。

「副交感神経を刺激し、交感神経の緊張を緩め、脳の血流をよくする治療で改善する。」とも述べています。

凝りは交感神経活動を強める。反対に筋肉をほぐす(トリガーポイント療法)と副交感神経活動を強める。パーキンソン病の人は特に頚の凝りが強いので益々交感神経の緊張が強まる。首の筋肉の硬結は血管を圧迫し血流を抑制し、交感神経の緊張は血管を収縮して血流を低下させ脳の血流障害を増大させる。首・肩・全身の凝りをほぐして血管の圧迫をなくし、交感神経の緊張を緩め、脳の血流をよくして脳に酸素と栄養素を供給しましょう。


続きは次回に
by holosuk | 2008-07-08 00:54 | 症例(その他) | Comments(0)
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